本日は神棚の神具についての内容です。
神具はただ形式的に置いているものではなく、ひとつひとつに意味があります。

神棚の神具とは
神具とは、神様を祀るために使用される道具や器具のこと。鏡、榊立て、しめ縄、灯篭、瓶子、水玉、皿など、神棚周りに置く物のことを言います。例えば、しめ縄はただの縄ではなく、神様と人間の境目、神聖な領域を示しています。

そして、神棚の鏡は次の意味があります。
・神様の依代(よりしろ)としての役割
・鏡を通して自分を見つめ、曇りなき、綺麗な心で神様にお参りするため
・太陽神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)との繋がりを持つため
神棚の鏡が必須な神様/神社とは?
基本的に神様との繋がりを強くするためには、神様に関連するものを置くのが良いです。天照大神を祀るのでしたら、鏡は必須と言えるでしょう。
神棚で大切なのは祈りの質をあげること
祈りの質とは、「神様に対してどれだけ敬意を持って祈れるか」ということ。
例えば、お稲荷様に祈りを捧げる時、朱色の神棚に、朱色の鳥居を置き、そこに油揚げなり卵をお供えして、お稲荷様に誠意を持って祈れば、繋がりは強くなります。
このケースで言えば、朱色の神棚はお稲荷様に対する敬意を行動で示しています。お稲荷様にあった神棚を選び、お稲荷様と関連するお供えものを置き、真剣に祈るということが敬意なのです。
祈りの質をあげる行為、さげる行為もあわせてお伝えするので参考にしてください。
【祈りの質をあげる行為】
・お気に入りの神社の神札を祀る
・神様が喜ぶお供えものをおく
・神様に関連する神具を置く
・感謝の気持ちを持って祈る
【祈りの質を下げる行為】
・感謝より欲望優先で祈る
※お金が欲しい、恋人が欲しいなど
・ネットで調べた著名な神社を祀る
※思い入れがない。
・崇敬神社の数が多すぎる
※八方美人になっている
天照大神以外にも、鏡を置くのが必須ともいえる神様がいます。鏡があると、ないとでは、神様との繋がりが変わる、と言えばわかりやすいかと思います。
・神明社、神明宮系列の神社を祀っている方
神棚は天照大神、氏神神社、崇敬神社を祀るのが基本です。天照大神を祀る時点で鏡は必須なのですが、そこに加えて、氏神神社、崇敬神社で神明社、神明宮系列を祀るとなると、さらに必須となる訳です。
・石凝姥命(いしこりどめのみこと)を祀っている方
こちらは鏡や鋳造の神様として知られています。奈良県にある鏡作神社などで祀られている神様ですね。
・玉依姫命(たまよりびめ)などを祀っている方
女性神であり、美の神様を祀っている方は鏡は置いた方が良いですね。玉依姫命(たまよりびめ)は千葉県の玉前神社などで祀られている神様です。
神鏡を置く時の注意点ですが、曇りがでないように、定期的に布などで磨いて置くと良いです。神様に向き合う誠意が鏡にあらわれる、という訳です。
動画もあわせてご覧ください。
動画はこちら↓↓
※動画内で玉前神社→「たままえ神社」と呼んでいますが、「たまさき神社」の間違いです。