
お正月には門松を置いたり、南天入りの季節の花束を飾ったり、鏡餅を供えたりすると思います。
スーパーやドラッグストアなどでも、しめ飾りが扱われていることもありますね。
お正月っぽいといったらそれまでですが、あれはいったい何のためにするのでしょうか?その答えは一年の幸せを願う「歳神様(年神様)」を迎えるために行うものです。
・なんとなく縁起が良さそうだからお正月の準備をする、周りがやっているからお正月の準備をする
・歳神様を迎えるために準備をする
前者と後者では大きな違いがあります。それぞれの縁起物の意味を知り、歳神様を迎える準備をしましょう。
歳神様とは
八百万の神様のうちの一体。
歳神様は「災いから守り、繁栄をもたらす神様」です。
高い山から降りてくるとも、食物を司るとも、新年の時期だけにあらわれるとも言われていますね。
歳神様の正体は諸説ありますが、各家庭によって歳神様は異なる、というのが私の解釈です。
つまり100の家庭があったら、100の歳神様がいて、それぞれの家庭に福をもたらす、という訳です。
例えば龍神でしたら、お姿は龍です。白の龍もいれば、金の龍もいますし、八体の頭がある龍もいます。色・形に多少の違いはありますが、龍は龍です。
しかし、歳神様は各家庭で姿、形が全く異なります。
犬のような動物が歳神様の所もあれば、その土地に根付いている神様が歳神様なこともあれば、ご先祖様が歳神様のこともあります。
歳神様の正体は各家庭によって異なるため、ご縁のある神様、土地に由来する神様、もしくはご先祖様と言うことになります。
お正月の縁起物の意味とは?
■ 松

松は神聖な木、長寿を象徴する木として知られており、トゲトゲした葉が邪気を払う力があるとも言われています。お正月には門松として飾りますが、歳神様が私達の家へ尋ねるための目印となります。
■ しめ縄/しめ飾り
神棚を祀っている方なら普段から親しみのあるものですね。
しめ縄は「ここは神聖な場所であることを示すためのもの」です。お正月にしめ縄、しめ飾りをするのは「歳神様をお迎えするのに相応しい神聖な場所」として伝える意味があります。
■ 鏡餅

餅の原材料は稲。
古来より神聖な食べ物として扱われ、子孫繁栄、長寿、円満の縁起物です。その中でも鏡餅は「一年の豊作を祈願し、新しい門出を祝う」という意味があります。
鏡開きの日にお餅を食べることで、歳神様によるご神徳をいただくことができます。
鏡餅の上に載っているみかんの意味はなんでしょうか?語呂合わせなんですが、だいだい(橙)色で、子孫が代々(だいだい)繁栄するように、という意味があるそうです。
■ 御神酒(おみき)

御神酒(おみき)は、神様にお供えするお酒のことを言います。
祭事などで、よく大きな酒瓶が置かれているのを見たことがあると思いますが、あれが御神酒です。神様にお供えしたお酒には、力が宿るといわれ、そのお下がりをいただくことで健康を願います。
■ 菊

皇室の紋章にも使われていることから、高貴な植物のシンボル的存在でもあります。お正月に菊を飾るのは「長寿を願う」意味があるのです。
■ 千両、万両、南天

赤い実が可愛らしい植物です。風水でも実が赤いものを植えると家が栄えるといわれていますが、一本の枝からたくさんの実がなるので「お金が増える」「繁栄」を意味します。「商売繁盛」「家庭円満」の縁起物です。
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