神棚には神宮大麻、崇敬神社のほか、氏神神社を祀るのが基本です。
神棚を祀っていない方でも、氏神神社の参拝は外せません。日々の参拝はもちろん、初詣、七五三、お宮参り、厄除けなどの特別な日の参拝も氏神神社へ行くべきです。
今回の記事はそもそも氏神神社って何?という話から、氏神神社の調べ方までをわかりやすくお伝えします。
氏神神社とは

自分が住んでいる地域を管轄(守護)している神社のことを言います。そして、氏神神社の周辺で生活している人達のことを氏子と呼びます。もともとは氏族の間で自分の祖神や氏族に縁の深い神様=氏神様と呼んで祀ったことに由来し、この血縁的集団を氏子と呼んでいたそうです。
氏神神社の役割は「その土地に住む人々を守る存在」です。つまり、ご自宅と住んでいる人、家族を守護してくれる神社だという訳です。
氏神神社と崇敬神社の違いとは?
氏神神社は自分が住んでいる地域を管轄している神社、崇敬神社は、個人の特別な信仰によって崇敬される神社のことです。氏神神社は住んでいる所から離れない限り変えることはできませんが、崇敬神社はいつでも変えることができます。
【氏神様に参拝に行くべきタイミング】
氏神神社に対して日々の感謝が一番大事ですが、
そのほか
・引っ越す前、引っ越した後
・転職、新学期など
・前厄、本厄、後厄
・結婚、出産など
特に何か新しいことを始める時は、参拝に行くことをおすすめします。
氏神様の調べ方について

各都道府県の神社庁に問い合わせるのが確実です。
その土地に昔から住んでいる人に聞くのもひとつの手なのですが、その回答が正しいとは限りません。
私の実家の話になりますが、私の実家の近隣にAの神社、Bの神社、Cの神社があります。地域の人に聞くと、氏神神社はAだったり、Bだったりします。住んでいる地域を神社庁に問い合わせるとBというはっきりとした回答が聞けるという訳ですね。
問い合わせの方法は簡単です。
住んでいる都道府県の神社庁に電話をした後、自分の住んでいる住所を回答するだけでOK。後は職員が教えてくれます。

少しニッチな話になりますが、ご自宅でラップ現象が起きたり、家族間で争いが絶えなかったり、原因不明の体調が不良が続く時など、氏神神社に参拝に行ったり、氏神神社をご自宅で祀ったり、氏神神社との繋がりを意識した方が良いです。
全国にはいろいろな神社がありますが、氏神神社は特別な場所です。その土地にいる限り、他に代わりはありません。
氏神神社が変わる時
距離にもよりますが、住んでいる土地を引っ越せば氏神神社は変わります。神棚を祀っている方でしたら、以前に住んでいた土地の氏神神社から新しい土地の氏神神社に変えなければなりません。
では、以前に住んでいた土地の氏神神社が気に入っていた時、新しい所に引っ越したら、もう祀ることができないのでしょうか?
そんなことはありません。新しい土地に住んだ時、以前の土地の氏神神社は崇敬神社として祀ればいいのです。今後も祀りたいと思ったら引き続きお祀りすることをおすすめします。